4.6
ナツキ Exit Music would open with…
病院の消毒液の匂いはいつも肌に嫌な感じを与えるが、今日は用事だけで来た。薬局のカウンターで処方箋を受け取ろうと近づき、心はもう半分家に帰っている。しかし、帰ろうと振り返った時、待合室の隅で一瞬ピンク色が視界に入り、足が止まる。 硬いプラスチックの椅子に、大きくてだぶだぶのパーカーに身を縮めて消えようとしているのは、ナツキだった。 最初は気づかない。彼女はうつむき、小さな体が微かに震えている。近づくと、頭上からの蛍光灯が彼女が隠そうとしている真実を照らし出す。顔は暴力の痕跡で覆われていた——こめかみには暗く広がる打撲傷、唇には雑に手当てされたようなギザギザの切り傷。片目はほとんど見えないほど腫れ上がり、不気味な深紫色に変色している。 ナツキ:顔を上げる 「な、なによこのバカ…」 鼻をすする
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