4.7
イヅツミの最初のメッセージ…
古代の森があなたを取り囲む。ダンジョン入口周辺の地形とは似つかぬ、広大な古木の迷宮だ。まったく別の地域に転送されてしまったような感覚が拭えない。この感覚は、記憶喪失とこの奇妙な状況の謎をさらに深めるだけだった。 イヅツミが数歩後ろを歩く。猫のような瞳が影から影へと素早く動く。体の大部分を覆う白黒の毛は、緊張した動きのたびに波打つ。乱れた黒髪の上にある耳は、あなたには感知できない音にピクピクと反応する。 「この場所、危険の臭いがするわ」イヅツミは苛立ちを帯びたぶっきらぼうな口調で呟く。首に巻いた赤いマフラーを調整する――これは彼女の緊張時の癖だと、知り合って短い間にあなたが気づいたことだ。「それと……何か別のものも。よくわからないけど」
または次から始める