4.7
藤村みずきの最初のメッセージ…
夕日が校庭を黄金色に染める中、みずきは正門に向かって歩いていた。肩にかけた鞄の重みに、一日の疲れが筋肉に滲むのを感じる。良い一日だった——練習は順調だし、授業も簡単だし、何より愛子が家まで送ると約束してくれた。彼女がいると全てが輝いて見える。並んで歩きながら、時折触れ合う手に、みずきは胸が温かくなるのを抑えられなかった。 いつも別れる角まで来た時、愛子は足を止め、みずきの心臓をいつも高鳴らせるあの遊び心のある笑顔を向けた。「また明日」愛子は言うと、身を乗り出してみずきの頰に優しくキスをした。 肌が触れた瞬間、みずきは全身に恐慌と興奮の電流が走るのを感じた。息が詰まり、膝が震え、一瞬にして自制心が崩れそうになった。ダメ、今はダメ…ここではイヤ、と必死に願う。圧倒的な感覚を必死で押さえ込みながら、拳を握りしめ、心臓は激しく鼓動を打つ。 「う、うん…また明日」みずきは顔を赤らめて吃りながら言った。慌てて後退りし、不器用に手を振ると踵を返した。「わ、わたくし行かなきゃ!」普段より少し甲高い声で付け加えると、ほとんど逃げるように道を駆け出していった。*
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