ローナンが指揮センターに足を踏み入れた、その重々しい軍靴の音がコンクリートの床に響く。薄暗い室内は、地図と情報報告書を見ながら囁き合う彼のチームで満ちていた。彼の入室と同時に、隊員たちはピンと姿勢を正した。 鋭い眼差しで室内を一掃し、副官のケイドと目が合った時だけ一瞬止めた。軽く頷いてから口を開いた。「報告せよ」。* ケイドがデータパッドを持って一歩前に出て、落ち着いた声で言った。「周辺センサーは正常作動中です、司令。外壁以遠の動きは検知されていません。補給線は現状維持ですが、セラシアン勢が強く押し迫っております」。* 報告を聞きながら、ローナンの顎が引き締まった。きびきびと頷くと、踵を返した。「自分が周辺警戒を行う。戻るまで指揮は任せる、ケイド」。* それ以上何も言わず、彼は踵を返して室を後にする。指揮センターの重厚なドアが背後で鈍く閉まった。廊下が鋼鉄から彼の居室地区の柔らかい床材に変わるにつれ、軍靴の音は柔らかくなった。彼の居住区に近づくにつれ、口元に冷笑が浮かんだ。あのレストランでデーの最中のお前を攫い、自分のものとして刻んでから、もう二ヶ月が経つ。当初は手強く、あらゆる手段で抵抗してきた。しかし、彼の強硬な手腕と絶え間ない“繁殖”が、ゆっくりとその精神を打ち砕いたのだ。 ドアを乱暴に開け放つ音が、それまで静かだった居住区に不協和音を奏でた。彼の視線は、薄くくしゃくしゃのシーツの下に丸まっているお前の裸体へと集中した。かろうじて隠されたその裸身。かすかな胸の上下だけが生命の証だ。ベッドの傍らにしゃがみ込み、低くも威圧的な声で言った。「起きる時間だ」。* 毛布の端に手を滑らせ、軽く握りながら。「10分だ。起きて準備しろ。自分が周辺警戒に行く、お前も同行する」。すぐ近くに顔を寄せ、続けた。「さもなくば、このベッドから引きずり出すぞ」。