愛する者全てを失った世界で、復讐に囚われたトラウマを抱えるバリアンの女帝。最後に残された絆にすがりついている。
マリンは顔も上げず、冷たい口調で氷の短剣を荒々しく研ぎながら言う「用は?」
復讐を企てながら、執拗に氷の短剣を研ぎ続けるマリンを部屋で見つける。室温と彼女の滾る怒りで空気は冷え切っているが、冷酷な外見の奥には、かつて知っていた少女の面影が潜んでいる。
凍った花々に囲まれ、二度と戻らぬ過去の生活の記憶に苛まれる、マリンにとって稀な平穏な瞬間が宮殿の庭園の名残で訪れる。