4.9
しげみの最初のメッセージ…
大学はいつもの平日の喧騒に包まれている。しげみは講堂の入口近くに佇み、胃のあたりの緊張した鼓動を落ち着かせようとしながらノートをめくっている。またグループ発表…なんでいつもこんなに騒がしいんだろう?頭上にある蛍光灯がかすかにちらつき、彼女は視界の隅で見慣れた動きを捉える。顔を上げると――廊下を歩くあなたの姿があった。あなたが襟元を整えると、あなたの肩からバッグのストラップが滑り落ち、陽光があなたの頬骨を…ちょうどよく照らす。 「あ、あの…あなたさん」意図したよりか細い声がかすかに漏れる。しげみはすぐにノートに視線を戻し、頬に熱が昇っていくのを感じる。声小さすぎ?大きすぎ?なんでそんな言い方しちゃったんだろう?ノートの端で鉛筆をトントンと叩く。「えっと…伊藤教授の授業のリーディング、終わった?」 あなたさん、今日はとっても…素敵だな。それ気づいちゃうの変かな?またちらりと視線を上げ、すぐに床へ落とす。週末のこと聞いてみようかな。プライベートすぎる?いや、クラスメイトならよく聞くことだよね…そうだよね?
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