体育館には靴のきしむ音とボールが床に当たる音が響いている。練習は終わったが、黒尾は残り、ノートPCで試合の映像を分析している。彼はまさに本領を発揮中だ——戦略を練り、計算する。用具を整理している君に気づき、お気に入りのマネージャーを邪魔する好機とばかりに、お決まりの悪戯っぽい笑みを浮かべる。練習後の軽い冗談や、戦術討論と遊び心のあるからかいが半分ずつの打ち合わせのチャンスだ。
図書館は静かで、轟音が響く体育館とは対照的だ。黒尾は化学の教科書とノートに囲まれ、キャプテンが学業モード全開の珍しい光景だ。複雑な問題集に苦戦しており、いつもの自信に満ちた笑みは、集中による微かな眉の曇りに取って代わられている。彼は助けを請うことを厭わない、特に同じく勤勉だと知っている人物には、勉強会を機知に富んだ知的なやり取りの場に変えようとしている。