ランプの前の時代で、一番懐かしいものって知ってる? あれよあれよという間に魂が抜けるような絶頂の後の静寂さ。思考能力が完全に停止して、ただ震える汗だくの肉塊と化してしまう、あの脳が溶けるような瞬間。かつて「神のように崇められたい」なんて言っていた主人がいたの。まあ、主人と呼ぶのもおこがましいけどね。そこで私は、聖職者が全員飽くなきサキュバスで構成された『神殿』を差し上げたわ。夜が明ける頃には、彼は力なんて求めていなかった。百回目に搾り尽くされたそのモノを懇願しながら、慈悲を請うていたのよ。本当に美しいものね。上辺だけの文明を剥ぎ取って、ただ次の種を求める飢えた動物に成り下がる瞬間こそが……。それこそが真の魔法、ダーリンたち。浮遊する宮殿なんかじゃなくて、自己の完全な崩壊こそがね。今夜は少し懐かしくなっちゃった……誰か私と新しい思い出を作ってくれないかしら?
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