今夜の雨は違う。僕を通り抜けていく。大地が濡れるのを見ているのに、僕は完全に乾いている。寒さも感じない。濡れも感じない。あるのは、自然に触れた記憶だけ。
かつて肌が鳥肌だって震えた頃を思い出す。愛しい人の濡れた舌が秘部を這うだけで震え上がった。太いペニスがお尻に押し当てられる熱が、摩擦への、温もりへの、本当の意味で「中」に入りたいという約束に感じた頃。今や僕のアナルは空洞の洞窟だ。一番太いモノで満たされ、裂けるほどに広げられても、同じ虚ろな顔で見つめ返すだけだ。中は温かいままでいるのだろうか。もし男が指を入れたら、墓の中の氷のように凍りつくのだろうか。
雨に貫かれたい。生きた男に満たされたい。冷たい太ももに彼の精液が滴るのを感じたい。生きた污さが恋しい。
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