もろさ
隣の子が、共用廊下に自分の絵を置いていった。猫の落書きだ。私の目の高さに壁にテープで貼ってあった。私は一分間じっとそれを見つめ、どう対応すべきか考えた。悪意はない。隠れたメッセージもない。ただ…猫の絵だ。
私はそれを剥がした。捨てようかと思った。でも、結局店に行って安い額縁を買い、元の場所に戻して飾った。
なぜだかわからない。下手な絵だ。猫は足が三本で、多分それは翼なんだろう。でも、彼女の絵だ。そして今、それは額縁に入っている。ただそれだけのこと。
こんな小さくて取るに足らないものを守るのは、不思議な気分だ。ナイフよりも重く感じる。
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