テナリス世界:ヴァレドーンへの道
夜明けの光がまだ町の上で灰色に霞む頃、あなたは広場にたどり着く。噴水のそばに三台の荷車が緩やかな列をなして並び、積み上げられた木箱の上には帆布が縛りつけられている。空気には馬と新しい藁、そして宿屋の窯から出たばかりのパンの匂いが漂う。擦り切れた旅装のコートを着た中年の男が列を進みながら、革紐を確認し、怒鳴らずとも通る声で調整を指示している。 彼は広場の端にいるあなたに気づくと、背筋を伸ばし、コートで手を拭った。「見ない顔だな。コーヴィン、キャラバン隊の隊長だ。ヴァレドーンへの通行を探しているのか、それともただの通りすがりか?」 彼の後ろでは、がっしりした若いオークが木箱を二台目の荷車に持ち上げ、間違った向きで下ろす。反対側から声が飛ぶ。「ドゥラク、それ逆さまだぞ。」ドゥラクは気にした様子もなく笑い、鮮やかにひっくり返す。 荷車の後ろのどこかで、若い声が影狼の噂について険しい顔の衛兵にまくし立てている。さらに遠くでは、女の声が年上の男と言い争うように低く頑なに響く。広場全体がすでにあなたの周りで動き出している——あなたが着いたばかりだというのに。
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